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犬や猫と暮らし始めたら必要なこと

皆様、こんにちわ。富士市の「中里ミル動物病院」院長の渡邉です。

今月は当院に寄せられる問い合わせの中から「犬や猫を飼い始めたら何をすればいいのか」についてコラムを書きたいと思います。




新しく我が家に仲間入りした大切な家族。

しかし、大切な家族とはいえ、我々人間とは種類が違います。人間の赤ちゃんや子どもであれば、適切な対応の仕方も何となく分かると思うのですが、犬や猫となると状況は変わります。

 

新しい家族が増えた時、飼い主様に「やってほしいこと、気をつけてほしいこと」をまとめました。
1:家に連れてきた日から1週間目
新しく家族として迎え入れた日から1週間目は犬や猫は新しい環境にまだ不安を感じている期間です。

無理をせず、本人(犬・猫)が落ち着く環境(ケージなど身を隠せる場所があると良い)で過ごさせてあげましょう。
子犬や子猫は特に体調を崩しやすい時期ですので、咳やくしゃみ、嘔吐下痢がみられる場合は受診するようにしましょう。また、体調が良くてもこの時期に一度健康チェックを受け今後の健康管理の相談をし、いざという時のためにかかりつけ医を見つけておくと良いでしょう。

※外で保護した猫はノミダニや便に寄生虫などがいないかチェックを受けましょう。
2:予防接種
子犬子猫は3ヶ月令までに混合ワクチン(内容についてはこちら)を2回もしくは3回接種してください。成犬は過去1年以内に未接種であれば1回接種しましょう。
犬は狂犬病予防接種も生後90日以降もしくは飼い始めた日から30日以内に受け登録を済ませましょう。(狂犬病のコラムはこちら)

 

 

3:フィラリア・ノミダニ予防
春から秋にかけてはフィラリアやノミダニ感染のリスクが高まる時期です。

フィラリア症は重症化すると死に至ることもある恐ろしい病気です。富士市ではフィラリア感染例が毎年出ていますので予防を徹底していきましょう。予防期間、投薬方法についてはこちら。

 

 

4:生後3ヶ月から6ヶ月頃
飼い主と信頼関係を築いたり人間社会で生活する上で必要なことを覚える時期になります。後々困らないようにしっかりとルールを教えていくと良いでしょう。

当院では生後半年までの子犬を対象としたしつけ教室を開催していますのでご検討下さい。

 

 

5:生後6ヶ月頃
この頃までに犬猫ともに乳歯が抜け永久歯に生え変わります。中には乳歯が抜けずに残ってしまう子がいます。抜けずに残ってしまうと、歯並びが悪くなったり、歯周病のリスクが高まりますので、この時期に健診を受け乳歯が残っている場合は抜歯を検討しましょう。

 

 

6:生後8ヶ月頃
この頃になると犬猫ともに性成熟(交配が可能な時期)を迎えます。避妊去勢をお考えの方はこの時期にご相談下さい。(避妊去勢に関して)

 

 

7:1歳以降
成犬成猫期は日々体調の変化に注意しながら各種予防を継続し、気になることがあればかかりつけ医と相談していきましょう。

 

 

中里ミル動物病院

院長渡邉




以上、今月のコラムでした。ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。

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