伝法小学校での『同行避難訓練』レポート:大切なペットを守るために必要なこと
2月11日、当院スタッフとともに伝法小学校にて『同行避難訓練』を行ってきました。
今回の訓練を企画したきっかけは、ある飼い主様との雑談でした。避難時の持ち物は考えていても、「実際の避難場所がどこで、何ができるのか」までは十分に知られていないと感じたからです。
富士市が各避難所に用意している「スターターキット」の存在やその内容、そして実際の避難場所。これらを解決することを目的に、今回の訓練をスタートしました。
スターターキットと現場のリアル
訓練当日はあいにくの寒い雨。体育館の軒下を利用し、スターターキットにあるブルーシートやロープで風よけを設営しました。キットの内容は簡易的な雨風をしのぐ程度のもので、市の予算を考えてもケージの備え付けまでは難しいのが現状です。
また、自身の避難グッズに加えて大きなケージを持ち運ぶのは現実的ではありません。
大型犬なら「タスキ掛けにできる長いリード」で柱などに繋げる対策を、小型・中型犬なら「ペグ」を避難道具に入れておき、リードを固定する対処が必要です。現在の避難所は動物を連れて中に入ることができないため、一時的に外に繋いでおける道具の準備が必須だと感じました。
「0から1」の変化を次へつなげる
本来の避難場所である「築山」も確認しましたが、屋根のない土の上で、木の根っこがあり凸凹した場所であることに正直驚きました。しかし、以前は人間だけだった避難所に、市がペットのための場所や道具を考えてくれた。
この「0から1」の変化は、過去に努力してくれた市民や市議会議員の皆様の成果です。これを無駄にせず、みんなの力で少しずつ改善していくべきなのです。
マイクロチップ読み取り体験会
訓練では『マイクロチップ読み取り体験会』も実施しました。チップの位置が時間経過で変化することもあるため、場所の確認や飼い主様情報の照合を行いました。
今後の課題:同室避難と相互理解
当日の質疑応答で「近年の暑さで屋外避難は大丈夫か」という質問をいただきました。確かに過酷な屋外環境ではペットは体調を崩してしまいます。個人的には、同行避難ではなく『同室避難(同じ部屋への避難)』が必要だと感じています。
また、動物が苦手な参加者の方とお話しして気づいた「大きな勘違い」もありました。飼い主様への周知だけでなく、動物が苦手な方へ「ペットも避難所に来る」と周知することも同じくらい大切です。キャンプ場やRVパークの活用、または「小学校はペット禁止・中学校は可」といった避難所のすみ分けなど、お互いが嫌な気持ちにならない場所作りを市議会議員の先生方とも話し合いたいと思っています。
富士市が踏み出したこの大きな一歩を大事に、より良い環境を整えることが今後の課題です。
私は、何もしないで文句やヤジだけを言うような人間にはなりたくありません。皆様にも実際に行動し、改革案を考え提案し、次につなげていただきたいです。
最後に、今回主催していただいた伝法地区防災部会の大森様、市議会議員の関様、わんわんパトロールのイイズミ様、そして会場を快くお貸しいただいた伝法小学校の皆様に心より感謝申し上げます。


