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災害時の犬猫との避難

皆様、こんにちわ。富士市の「ミル桜ヶ丘動物病院」院長の飯島です。

 

今回のコラムは過去の災害時の教訓を中心に記載していきます。

今年は、日本全国で様々な天災に見舞われた年です。(台風25号も発生したとのことですので、お気をつけください。)災害時には、大切な家族であるペットも被災することになります。




 災害時にはみんなで避難!「同行避難」の重要性について

災害時には何よりも人命が優先されますが、家族の一員である動物と同行避難することが、動物愛護の観点だけでなく被災者の心のケアという観点から見ても非常に重要となります。

 

同行避難とは飼い主様自身の安全が確保されていることが前提で、動物と一緒により安全な場所に避難することです。

 

では、なぜ同行避難が必要なのでしょうか?

 

過去の災害で、取り残されたり・はぐれたり・放されたりした動物が人に危害を加えたり、不妊手術がされてなく繁殖し野良犬や野良猫が増えてしまったことがありました。加えて、災害時には野良犬や野良猫を保護することは難しい状況となります。また、被災地の公衆衛生の悪化などの状況を防ぐためにも同行避難は大切です。

 

 

 日頃から気をつけるべきこと、とは?

災害時に同行避難をしたかったが『暴れてしまい捕まらない』『パニックで大暴れしてしまう』などといった状況がみられたようです。

 

そのため、普段からケージで寝たりすることでケージに慣れさせておく必要があります。

また、子犬の頃から他の人や犬に吠えないように慣らしておくことも大切です。

 

万が一、上記のことが出来なくても、安全な場所で車やテントを使用し避難生活をする方法も考えてみてはいかがでしょうか。

 

また、前もって避難場所や預け先などを決めておくのも重要なことかもしれません。近隣の自治体推奨の施設の確認などが挙げられます。また、留守にすることが多いご家庭では近所同士のコミュニケーションが大切になるかもしれませんね。

Yahoo!避難所マップはこちらから。

 

 

備えあれば憂いなし。避難用具に関して。

 

最後に避難用品について考えてみましょう。

基本的には人間の避難グッズと大きくは変わりませんが、獣医師としてのアドバイスとしては、処方食を食べている子は1袋ぐらい自宅に在庫を置いておくと良いかもしれません。

 

また、持病のある子は処方箋を持っていると現在飲んでいるお薬がわかるので、ボランティア獣医師の大切な情報となります。

 

これを機に、ペット防災について家族の皆様で考えてみてはいかがでしょうか。

 

ミル動物病院桜ヶ丘

院長:飯島




以上、今月のコラムでした。ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。



 

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