【後編】もしも、子猫を保護したらどうする?

皆様、こんにちわ。富士市の「中里ミル動物病院」院長の渡邉です。

今回のコラムは「もしも子猫を保護したらどうするべきなのか。」というコラムを前編・後編と分けてお送りしております。

後半のコラムである今回は「月齢別栄養管理方法」についての書いてみようと思います。

前半の記事はこちらから







1:まずは子猫の保温と栄養管理を!

保護した子猫の大きさがわかったら、その子にあった栄養管理をしていく必要があります。

特に、まだ目も開いていない生まれて間もない子猫の世話は重要です。体温も自分で調整出来ないので、栄養管理と保温(湯たんぽなどを使う)をしていきましょう。

 

生後0日~2週令位(開眼し始める頃まで)

この時期は頻回に「子猫用ミルク」を与える必要があります。2~3時間ごとに、1回5ml~10ml位が目安ですが、大抵この時期に保護される子は弱っていることも多いためこの通りにはいかない事が多いです。

コツは、

「少しずつ与えながら口からミルクが溢れてくるようならそれ以上は与えず、暫くたってから与える。」

ことです。たいていの場合お腹がすくとミャーミャー泣くので、そうしたら与えるとよいでしょう。

 

ミルクを飲んだ後、

・お腹が丸く膨れていること。

・一日の体重が10g~20gずつ増えていること。

 

これらが確認出来れば大丈夫です。

体重が減っている場合は上手く飲めていない可能性がありますので診察を受けるようにしましょう。




2:ミルクの与え方について

次にミルクの与え方ですが、この時期はおそらく市販されている哺乳瓶ではうまく飲めないので、シリンジ(注射器)や栄養カテーテル(チューブ)をつかって与えます。やり方は動物病院で一度教えてもらうとよいでしょう。

 

吸う力によって飲ませ方は変わりますので吸う力があるかどうかは口に小指を入れてチューチュー吸うか確かめるとよいでしょう。




3:刺激して排泄を促してあげましょう。

もう一つ大事なことは、ミルクを飲ませた後に排泄を促すことです。本来は母猫が陰部を舐めて排泄を促すため、そのかわりにぬるま湯を湿らせたコットンなどで肛門をチョンチョンと刺激してあげてください。そうすると排尿、排便が見られます。

 

人工乳で与えている場合は便秘になる事もありますので、排便が3日しても認められない場合は診察を受けるようにしましょう。

 




4:成長と共にミルク量は調節していきましょう。

生後2週~4週

この時期は目も開いて活発に動き回るようになる為、1回で飲むミルクの量も増えていきます。

4~6時間ごと10~20ml、1日で80~100ml与えましょう。この頃になると元気な子は哺乳瓶から飲むことが出来ますので、だいぶ楽になります。もちろん、哺乳後は排泄の世話を行ってください。

 

生後1ヶ月~(はじめての離乳食)

この頃になると乳歯も生え、離乳が可能な時期になります。

離乳食を初めて与える場合は、口の中に少し入れてあげて味を覚えさせてあげると、スムーズに食べてくれます。

1日量を3~4回に分け与えましょう。排泄も自分で出来るようになるので、この頃から猫トイレを用意してあげるとよいでしょう。

 

 

中里ミル動物病院

院長:渡邉




以上、今月のコラムでした。ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。

関連記事
★ NEW ★ペットフードの適正量について。

皆さま、こんにちわ。ミル動物病院桜ヶ丘院長の飯島です。 今回のコラムは、「ペットの食事の適正量」についてお話をしようと思います。 飼い主様より、よく受ける質問の中に、 「うちの子はどのくらいフードを食べさせたらいいの?」[…]

[» 続きを見る]

ワンちゃんのこの症状は『咳』それとも『吐き気』?

皆様、こんにちわ。富士市の「ミル動物病院桜ヶ丘」院長の飯島です。 春ももうすぐそこまで、というような季節に移ろいつつあります。そんな時期に何かと厄介な花粉。皆様もどうぞご自愛くださいませ。   今回のコラムは『[…]

[» 続きを見る]

さあ大変、子犬と暮らすことになったけどどうすればいいの?

こんにちは。中里ミル動物病院院長の渡辺です。   桜の季節も過ぎ徐々に暖かくなってきましたね。この時期は子犬を迎え新たな生活を送っている方も多いのではないでしょうか?   子犬は可愛い反面、いたずらっ[…]

[» 続きを見る]

梅雨時期に増える「皮膚病」に関して

皆様、こんにちわ。富士市の「ミル動物病院桜ヶ丘」院長の飯島です。 今回のコラムは、高温多湿なシーズンに多くなります、「皮膚病」に関するコラムを書いてみました。 ミル動物病院があります、ここ静岡県富士市では、そろそろ梅雨の[…]

[» 続きを見る]

フィラリアの予防時期に関して。

皆様、こんにちわ。富士市の「ミル動物病院桜ヶ丘」院長の飯島です。 今回のコラムは、「フィラリアの予防時期」に関するコラムを書いてみました。 我が家の大切な家族の命を脅かす「フィラリア」とは。 かつて多くのワンちゃんの命を[…]

[» 続きを見る]