ラインアイコン

人間と動物を「マダニ」から守れ!

皆様、こんにちわ。富士市の「中里ミル動物病院」院長の渡邉です。

今回のコラムは、「マダニによる吸血被害」に関するコラムを書いてみました。




3月に入り徐々に春の気配が感じられるようになってきました。

徐々に暖かくなってきたこの時期、患者さんからの相談で増えるものが、

 

「マダニによる吸血被害」です。

 

マダニは吸血だけでなく様々な病気を媒介することで知られていますが、なかでも最近では、人の死亡例もある重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生が騒がれています。
この病気はマダニからの直接感染だけでなく、ダニに咬まれた犬や猫から人への感染例も報告されています。

 

現在、発生は西日本が中心ですが、最近では中部地方の鹿にもSFTSウイルス陽性例が出ているようですので注意が必要と思われます。
しかしながら、確実な治療法が無いためマダニの予防駆除を徹底させることが最も重要な対策とされています。以下に、動物と人間がどのようにマダニから身を守るべきか、箇条書きにまとめました。

 

【具体的なマダニ対策方法】

「動物」のマダニ対策方法

動物病院で取り扱いのあるマダニ駆除薬を使用する。(投薬期間を守る)
散歩で草むらに入った後はブラッシングを徹底する。(マダニ吸血が活発な4月~11月は極力草むらを避ける)

 

「人間」のマダニ対策方法

草むら、山、畑に行くときは肌の露出を避ける
野外活動から戻ったら上着や作業着を着替え家の中にマダニを入れない。
入浴時マダニに咬まれた傷が無いかチェックする。




※1:その他、人や動物用に虫よけ(イカリジン製剤、ディート製剤)も有効

※2:万が一マダニに咬まれた場合は不用意に引っ張らずに診察を受けるようにしましょう。

※3:病原菌がマダニ体内に入っていることもありますので素手でマダニを潰したりしないようにしましょう。




以上今月のコラムでした。ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。

関連記事
犬猫との暮らしで大事なこと「た ち つ て と」編

皆さま、こんにちは!中里ミル動物病院、院長の渡邉です。   連日の猛暑が続いている今年の夏。朝晩は多少は涼しくなってきましたね。皆さまとワンちゃん猫ちゃんはお変わりありませんでしょうか。   この時期[…]

[» 続きを見る]

ペット防災の今

皆さま、こんにちは!中里ミル動物病院、院長の渡辺です。今月のコラムのテーマは「ペット防災」について、お話ししようかと思います。 VMAT(ブイマット)ってご存知? 突然ですが、VMAT(ブイマット)って言葉を聞いたことあ[…]

[» 続きを見る]

★ NEW ★ もふもふプッシュってご存じですか?

皆さま、こんにちは!ミル動物病院桜ヶ丘、院長の飯島です。今月のコラムのテーマは「もふもふプッシュ」について、お話ししようかと思います。 9割が火事!もふもふプッシュには要注意 皆様は、もふもふプッシュってご存じでしょうか[…]

[» 続きを見る]

ちょっと待って!その症状、ホントに老化のせい?

皆さま、こんにちわ。中里ミル動物病院 院長の渡邉です。 今月のコラムの内容は「老齢期の猫の健康管理」についてお話させていただこうかと思います。 近年、人の世界では高齢化社会と言われていますが、猫の世界でも飼育環境の[…]

[» 続きを見る]

梅雨時期に気になる、動物臭について

皆さま、こんにちは!ミル動物病院桜ヶ丘、院長の飯島です。今月のコラムのテーマは「梅雨時期に気になる、動物臭」について、お話ししようかと思います。 当院のこだわり ミル動物病院に入って来たときに、動物臭や糞尿や薬品のにおい[…]

[» 続きを見る]