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表情でわかる猫のきもちvol.1

みなさま、こんにちわ。中里ミル動物病院、院長の渡辺です。

今回のコラムは、猫の気持ちについてお話しさせていただこうと思います。

おいらの気持ち、わかってほしいニャン♫



突然ですが、皆さんは猫と会話できますか?いきなり変なこと聞いてしまってゴメンなさい。

私は当然、、、、喋れません(汗)

しかし、言葉を交わすことはできませんが、気持ちを判断することはできます

渡辺先生、やるじゃな〜い。でもどうやってオイラの気持ちがわかるって言うのさ。



チェシャ猫ちゃんからのツッコミが入ったところですが、猫ちゃんの表情から気持ちや状態を察する方法をこれから幾つか考えてみようと思います。

 

記念すべき第1回目の今回は、「痛みを表す表情」についてです。

 

Feline grimace scale(FGS)?

獣医療においては、猫の表情から痛みを推測する方法としてFeline grimace scale(FGS)があります。

FGSとは、簡単に言えば猫の顔の各部位の状態から痛みの程度を評価する方法です。

 

見るポイントは主に5か所(耳、目、鼻、頬ひげ、頭)です。




耳が前を向いていて、目がしっかりと開いて、鼻の形が丸く(普段のように)、頬ひげが緩く曲がり、頭の位置が肩よりも高い。こんな時はリラックスして痛みの無い状態、つまり元気な時です。




対して、耳が外側に向いていて、目を細め、鼻が楕円形につぶれ、頬ひげが真っすぐかつ前に向いていて、頭の位置が肩より低く、下を向いている。こんな時はかなりの痛みや辛さを感じている時です。


(CAP No.370 2020年4月号,p12より抜粋)

 

この表を参考に、皆さんの猫ちゃんの気持ちを察知していただき、なんとなく猫ちゃんが辛そうな時はお気軽に当院までご相談下さい。

 

どうだったかな、チェシャ猫。ご満足いただけたかな?

ニヤリニヤリ…♫



意味深な笑みを浮かべていますが、次回も宜しくね。

 

それでは今月はここまで。来月のコラムもみなさま、お楽しみに♫

中里ミル動物病院 獣医師 渡辺




 

ミル動物病院では健康診断『ワンニャンドック』を実施ししております。当院でも健康診断プランもご用意していますので、体調で気になる事がある方は遠慮なく当院受付もしくは獣医師にご相談ください。

ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。

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