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ペットフードの適正量について。

皆さま、こんにちわ。ミル動物病院桜ヶ丘院長の飯島です。
今回のコラムは、ペットの食事の適正量」についてお話をしようと思います。

ミル動物病院_10月コラム_ペットグードの適正量について
飼い主様より、よく受ける質問の中に、

「うちの子はどのくらいフードを食べさせたらいいの?」
「うちの子はよく食べるんだけど、あげすぎかしら?」
「全然食べないけど、うちの子病気じゃないかしら?」

という質問をいただきます。

皆様それぞれ、適切な食事量に関して色々な悩みがあるようです。

 

愛犬に食事を与える「回数」については、様々な考え方がありますが、犬にも体の大きさ等の個別さがあるため、一概にこれが正しいとは言えないでしょう。では、皆さんの愛犬の適正量はどのように算出したらいいのでしょうか?

■まずは「規定量」の確認を!

愛犬の体重や体型、年齢等によってご飯を与える量や回数には調整が必要です。
まず皆様に確認していただきたいのは、与えているペットフードのパッケージの側面や裏面に記載してある「規定量」の確認です。

しかし、注意していただきたいのは、パッケージに記載されている規定量は「標準体重を保っている犬」に対する給与量です。肥満気味の子や痩せすぎの子に対し、パッケージ裏に記載されている給餌量表の体重に当てはめるのはNGです。

その適正量を与えてみて、その子がその量を食べ切れるか、はたまた、残してしまうのかを、まずは確認しましょう。

ワンちゃんの体重・体型が適正ではないなと感じているようであれば、徐々に数グラムずつ餌の量を調節し、適正体格に近づくようにしてあげることが大切です。

犬種別平均体重の参考サイトはこちら

ミル動物病院_10月コラム_ペットグードの適正量について
また、同時に大切なことは、嘔吐や下痢等の食後に見られる症状の確認はもちろんのこと、定期的に体重チェックを行ってあげるということも大切なことです。

当然、人間にも個人差があるように、犬にも個人差はあります。定食屋で「1人前」と提供された食事でもお替りする人もいるし、残す人もいます。大事なのは、ほかの犬との比較ではなく愛犬のいつもの状態を把握することです。

当院が紹介させていただいている某大学の先生に聞いたところ、最近食べない・成長不良で大学病院への来院数が増えているようです。その中で大きな異常が見つかる場合は半数を満たないようです。だからと言って、心配がないわけじゃありません。食欲がない・発育が心配など相談あれば、早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。

ミル動物病院_10月コラム_ペットグードの適正量について

■具体的にカロリー計算で、適切なカロリーを算出してみよう。

今までの話では物足りない飼い主様に向けて、もう少し詳しい「カロリー計算」のお話をしましょう。

ミル動物病院_10月コラム_ペットグードの適正量について_カロリー計算

実際のカロリー計算の1例

1:電卓をご用意ください。
2:愛犬の理想体重を3回かけてください。(体重×体重×体重)
3:次に√を2回押してください。
4:その数字に70を掛けてください。
5:次にエネルギー係数(※)を掛けてください。

その答えが1日の必要カロリーとなります。

※エネルギー係数とは
生後4か月まで 3.0
生後4か月~1年まで 2.0
避妊去勢済の成犬は 1.6
避妊去勢なしの成犬は 1.8
避妊去勢済の中高齢犬(7歳以上)は 1.2
避妊去勢なしの中高齢犬(7歳以上)は 1.4

 

では、実際に計算してみましょう。

理想体重が4㎏去勢済の成犬チワワの場合

4×4×4=64
64の表示のまま√を2回押すと=2.828…
2.828×70=197.96
197.96×1.6=316.736
この子の1日に必要カロリーは約316kcalとなります。

これを機会に今一度、与えてるフードの量を見直してはいかがでしょうか?

 

月のコラムは以上です。皆様と、愛犬猫ちゃんにとって、幸せな日々がお送りできますように。

ミル動物病院桜ヶ丘:獣医師 飯島



ミル動物病院では健康診断『ワンニャンドック』を実施ししております。当院でも健康診断プランもご用意していますので、体調で気になる事がある方は遠慮なく当院受付もしくは獣医師にご相談ください。

ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。




 

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