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「うちの子に限って大丈夫」という考え方にご注意を。

皆さま、こんにちは!中里ミル動物病院、院長の渡邉です。

皆さんにはご自慢のワンちゃんネコちゃんがいますか?私には自慢のネコが3匹います。

ご紹介します!渡邉家の猫ちゃん達です♪



名前を呼べば返事をしてくれるし、 病院に連れて行く際も、自らキャリーケージに入ってくれる、とっても賢い子達です。・・・が、しかし。

そんな子が先日、ちょっと目を離した隙を見計らって、マスクの紐を誤飲してしまいました。

マスクの紐飲み込んで、後悔・・・。



幸いうちの子の場合、便と一緒に出してくれましたが、(もしうまく排出されずに腸閉塞になっていたら…)なんて思うと・・・。この出来事には私も久々にヒヤリ。💦

 

その時、私はみなさんと同じように「まさかうちの子に限って異物を食べるとは。」なんて思ってしまっていたのですね。そう! 今月のテーマはまさにその 「うちの子に限って大丈夫」 という考え方には注意が必要ということです。

「うちの子に限っては大丈夫」は御法度。どんな子でも要注意。

犬や猫は私たちが思っている以上に色々なことをやってのけます。想像の斜め上をやってしまうことも少なくありません。

たとえば、最近ニュースにもなった狂犬病注射未接種の飼犬が脱走して人を咬んでしまっ
た事件がありましたね。きっと飼い主の方は、

「この高さのフェンスを越えてまさか脱走するなんて」

「普段咬むような子でないのに、まさか人を咬むなんて」

と思っていたに違いありません。こんな思いもよらないことから大きな事故に繋がるものです。

「あの普段おとなしい子が、まさか人を噛んだなんて!」なーんて話、よく聞きます。



 

日々の診察でも、 飼主さんと離れた途端、普段大人しい子が攻撃的になったり、 お留守番が
得意と思っていた子が、違った環境に置かれた途端に寂しがって吠え続け入院困難になっ
たり、様々な「うちの子に限って大丈夫」に遭遇します。

よほど訓練がされている子でない限り、絶対は無いということを理解していただき、万が一を想定して普段から環境を整え、リスク管理をしていきましょう。

 

皆さんの大事な家族であるワンちゃんネコちゃんが健康で幸せに暮らしていけるよう、今回のお話をさせていただきました。




過去の関連コラムも、ご覧ください。

こんな時どうする?(2023年3月9日)
犬猫へのマイクロチップ装着義務化について(2022年6月16日)
最近の散歩事情に関して(2021年4月13日)
知られざる狂犬病予防注射の真実…(2018年4月18日)

 

中里ミル動物病院:獣医師 渡邉



ミル動物病院では健康診断『ワンニャンドック』を実施ししております。当院でも健康診断プランもご用意していますので、体調で気になる事がある方は遠慮なく当院受付もしくは獣医師にご相談ください。

ご不明な点、ご相談は当院までご連絡ください。

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