皆さま、こんにちは!ミル動物病院桜ヶ丘、院長の飯島です。
季節はあっという間に冬間近となりました。富士山には雪が積もってみた感じはすっかり冬の富士山です。皆さまとワンちゃん猫ちゃんはお変わりありませんでしょうか。寒くなりましたので、どうぞ皆さまもご自愛ください。
さて、今月のミル動物病院のコラムは、あいうえお作文の師匠である渡辺先生(中里院長)に弟子入りするつもりで今回のコラムを作成しました。少しでも皆様の参考になれば嬉しいです。
今回は「な行」で老犬介護で大切な5つのポイントで作ってみましたよ♫
是非、ご一読頂き、皆様とワンちゃんの幸せな人生にご活用いただければ嬉しく思います。さて、張り切って参りましょう!
「な」なかなか止まらない徘徊・鳴きやまない夜鳴き これらは認知症の症状です。
高齢犬は理由なく、トボトボと家中を歩き回ります。これは認知症の症状の一つです。無理に止めるのではなく、物にぶつかったり・段差から落っこちるような事故に注意してあげましょう!
また、夜鳴きも飼い主様を困らせる認知症の症状です。最近では安全性の高い、睡眠導入剤もありますので獣医師にご相談ください。
「に」においのトラブルも多くなってきます。
口臭や体臭が気になるようになってきます。多少の体臭は仕方ありませんが、まめにオムツを交換してあげたり、糞尿が長時間付着しないよう丁寧に拭いてあげましょう。
口臭の原因は歯石などによる歯周病が関与しています。若いうちから歯磨き習慣をつけましょう。
「ぬ」抜け出せないのも高齢犬の特徴です。
高齢犬は徘徊して部屋の角にはまると、方向転換できなくなります。その場でずっと鳴き続け体力を使い切り弱ってしまうワンちゃんもいます。
対策として部屋の角に段ボールなどを使用してアーチを作ると、はまらずに歩き続けることが出来ます。(だいたい満足するぐらい歩くと、疲れてその場で寝てしまう子が多いようです)
「ね」寝たきりになると絶対できる床ずれ。
高齢になるとだいたい後肢が弱り、起立困難になり、症状が進行すると寝たきりとなります。この時に問題になるのは床ずれです。床ずれは基本的に治療が難しく、ならないようにする対策が重要となります。
対策としては、
などがあげられます。
「の」ノルマを決めず、出来ることをやってあげる。
まじめな飼い主様ほど介護ノイローゼになってしまいます。眉間にしわがよった鬼のような形相の飼い主さんに世話してもらっているワンちゃんはどう思うのでしょうか?
『ああしなきゃダメ』『こうしなきゃダメ』ではなく、まず家族の皆さんで話し合いましょう。家族のいない人は、ペットショップのスタッフや動物病院のスタッフに話を聞いてもらうのはいかがでしょう?案外介護の経験者からのアドバイスを聞くと少しはためになるかもしれません。
老犬の介護している人は一人で抱え込まないで、最後まで愛犬のために優しい顔の飼い主様でいてあげられるといいですね。
オムツも色々なサイズや形のものがあります。愛犬に合った物を探してみてください。昔のコラムでもオムツについて紹介しておりますので、是非ご覧になってくださいね。
また、寝たきりでもモジモジ動く子はだいたい後方にオムツがズレてしまい大惨事になってしまうことがあります。そこで提案したいのがサスペンダー式のオムツを止める商品です。これを使うとオムツのズレがだいぶ減ります。是非探してみてください。
あと前足だけ使える子には、腰を吊り上げて散歩の補助が出来る商品もあります。やはり抱っこで外に出るより、自分の足で歩くと生き生きした顔つきになるように感じます。皆様も試してみてはいかがでしょうか?
ミル動物病院では健康診断『ワンニャンドック』を実施ししております。当院でも健康診断プランもご用意していますので、体調で気になる事がある方は遠慮なく当院受付もしくは獣医師にご相談ください。
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